強風でビニールが切れる、飛ばされるということについて
昨日、10月に奥行13間くらいでパイプハウス基本セットを2棟建てた方から、ビニールが飛ばされてしまったという連絡がありました。
7日夜から8日にかけて、中部から関東にかけて非常に強い低気圧が通過したときの被害です。
連絡いただいたお客様には申し訳ないのですが、少し、ビニールがとんでしまうことについて考えたいと思います。
ビニールが飛ぶ、あるいは切れる、というときには主に次のような要因があると思います。
○ビニールが劣化していた
○何かが飛んできてビニールを傷つけ、それがきっかけで切れる
○風の入り口ができてしまい、ハウスが風船状態になる
いずれの場合でも、ビニールが長時間、風でバタバタとあおられ続けることで問題が発生します。
今回のご連絡のケースは、ビニールが新しいものですので、劣化は考えられず、何かが当たったとしても多少は弾力で耐えます。
となると、3番目または2番目の要因ということになります。
3番目の場合とすると、風で揺れているうちに天井のビニールが少しずつずれて、腰巻と天井の間に隙間ができ、そこから風が入りハウスが膨らみ、押さえのマイカセンやパッカーが耐えられずに飛んでしまう、ということだと思います。
この、ずれる、ということを防ぐためには、下の写真 黄色線あたりに、ビニペットを一列いれて、ビニールを固定した上でマイカセンで締める、という方法が考えられます。
直管7箇所どめのように、ハウス自体の強度も上がり、肩位置のビニールをたくし上げて換気することもできます。
ビニペット2列分、コーナージョイント、スプリング、を使っての仕掛けですので、費用もそれほどかかりません。
改造や新設をお考えの場合は、ご検討ください。
ビニペットとスプリングで固定したフィルムは、まず、自然にははずれません。
ただ、このように、ビニールが飛ばないようにする、ということを徹底していくと、ハウス本体そのものに強風の負担がかかることになりますので、アンカー杭をしっかりと入れるなど、本体が飛ばされないような工夫が必要になります。
また、別の機会に書きたいと思います。